針板の傷
針板のキズ
お使いのミシンの、針板の針穴(針が落ちる穴)を見てください。
もし、穴の前後に傷があったら・・・・
●穴の手前にキズ
生地を押え金下から引き出す時、生地を手前側に引いていませんか?
針が、糸に、「手前側へ引っ張られて」、曲がる事があります。
手前側に曲がった針が、針板に接触して傷が付きます。
✓予防策 → 生地を、左から後方に向けて引き出す。
(糸が、針の針穴から下方向へ流れるので、針が曲がりません。)
●穴の向こう側
厚地の縫い始め、段差の乗り上げなど、生地が進みにくい時に、生地を無理やり奥側へ引っ張っていませんか。
✓予防策 → 押さえ金が(横から見て)水平になるように、押さえ金の奥側(針が落ちる位置より奥側)に「あて布(または 厚紙など)」をすると生地が進みやすくなります。
■解決策
画像のように傷が大きくなったり、バリ(金属のトゲ)が出来ると、糸切れ、縫い目不良(生地裏に糸がたくさん出る)・針折れ等をおこします。キズが小さい場合は、紙やすり等で磨いてキズの影響を小さくします。キズが大きい場合は針板を新しいものと交換します。
◎補足(確認方法・応急策)
「針板の傷が原因」かどうか、確かめるには・・・・
- 家庭用ミシン
直線縫いの、針の落ち位置を変えて縫ってみます。
1.機種によっては、模様一覧の中に、「針が中央に落ちる直線」 と 「針が左端に落ちる直線」があります。
2.一般的に、コンピュータミシンの場合、針の「ふり幅」をゼロにすると、針が左端に落ちるようになります。
3.機種によっては、直線縫いの針の落ち位置を変更できません。
■ご注意!
正しい使用方法でも、針が針板に接触したり、針が折れるなどの場合は、ミシンに不具合が発生している可能性があります。危険ですので、使用を中止して、購入店、メーカー等へご相談ください。